第3章 最低限の確率 / なぜ後半ほど厳しくなるか
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なぜ、後半ほど続ける条件が厳しくなるのか
2ndドロー後でベットが倍になる。 ところが必要な勝率はほとんど上がらない—— それでも降りる手が増えるのは、理由が別のところにあるから。
| ラウンド | ポット | ベット | 必要な勝率 | 小さいままなら |
|---|---|---|---|---|
| プリドロー | 0.50 | 1BB | 40.0% | 40.0% |
| 1stドロー後 | 2.50 | 1BB | 22.2% | 22.2% |
| 2ndドロー後ビッグベット | 4.50 | 2BB | 23.5% | 15.4% |
| 3rdドロー後ビッグベット | 8.50 | 2BB | 16.0% | 9.5% |
2人・レイズ無し・全員コールで進んだ場合の厳密値。「小さいままなら」は、同じポットでベットが 1BB だったときの値。この差がベットが倍になったぶんにあたる。
| 人数 | 倍になる地点 | 直前の基準 | ベットが倍の効果 | ポットが育った効果 | 倍になった後 | 差し引き |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘッズアップ | 2ndドロー後 | 22.2% | +8.1pt | -6.8pt | 23.5% | +1.3pt |
| 3人 | 2ndドロー後 | 15.4% | +5.5pt | -4.9pt | 16.0% | +0.6pt |
2つの力が逆を向く。ベットが倍になると必要な勝率は上がるが、その間にポットも育っているので下がる。打ち消し合って、実際にはほとんど動かない。
ベットが倍 → 上がる
同じポットで払う額が2倍になるので、必要な勝率は +8.1pt。
ポットが育っている → 下がる
そこに来るまでに全員が1本ずつ入れている。−6.8pt。
差し引き
+1.3pt(3人なら +0.6pt)。 「ベット額が倍だから慎重に」は数字の裏付けが無い。
降りる理由はベット額ではなく、引ける回数。 スリーカードから成立させる確率は、残り回数でほぼ比例して落ちる。 ベット額の変化は誤差のようなもので、効いているのは 「あと1回しか引けない」ほう。 先に見るのはポットではなく、あと何回チャンスがあるか。
裏を返すと、手が落ちていないなら続けてよい。 成立している手やナッツに届く引きは、 ベット額が倍になっても基準はほとんど動いていない。 ここで降りすぎるのが、もう一方の漏れ。