MIXGAMESストラテジー Badugi 第7章 最終ドロー後 / ソルバー:OOP の動き 25/35
第7章 最終ドロー後 / ソルバー:OOP の動き page 25 / 35

ソルバーの答え① — OOP(先に動く側)

ここからは方針ではなく解いた結果。
お互いが「9以下のスリーカードから1枚引いた」状態で最終ラウンドを迎えた場面を、どちらも搾取されない組み合わせ(均衡)まで解いてある。
自分の手ごとに、起こりうる分岐の頻度を全部並べる。

自分の手自分のアクション相手のアクション自分のアクション相手のアクション自分のアクション
完成(5 以下)レンジの 0.5%ベット 74.5%レイズレイズ 100.0%リレイズコール 100.0%
チェック 25.5%ベットレイズ 100.0%リレイズレイズ 100.0%
完成(6〜8)レンジの 6.3%ベット 70.3%レイズレイズ 100.0%リレイズコール 93.7% / フォールド 6.3%
チェック 29.7%ベットレイズ 100.0%リレイズレイズ 59.5% / コール 40.5%
完成(9〜J)レンジの 9.5%ベット 57.5%レイズレイズ 10.0% / コール 90.0%リレイズコール 92.9% / フォールド 7.1%
チェック 42.5%ベットレイズ 100.0%リレイズレイズ 1.0% / コール 93.0% / フォールド 6.0%
完成(Q 以上)レンジの 4.1%ベット 77.5%レイズコール 99.7%リレイズコール 99.4% / フォールド 0.6%
チェック 22.5%ベットレイズ 99.3% / コール 0.7%リレイズレイズ 1.4% / コール 52.4% / フォールド 46.2%
スリーカード(5 以下)レンジの 12.4%ベット 80.6%レイズレイズ 0.5% / コール 89.8% / フォールド 9.7%リレイズコール 29.2% / フォールド 70.8%
チェック 19.4%ベットレイズ 2.6% / コール 97.4%リレイズレイズ 86.6% / コール 1.9% / フォールド 11.5%
スリーカード(6〜8)レンジの 44.8%ベット 25.2%レイズレイズ 27.9% / コール 47.2% / フォールド 25.0%リレイズコール 55.0% / フォールド 45.0%
チェック 74.8%ベットレイズ 1.1% / コール 89.5% / フォールド 9.4%リレイズレイズ 53.6% / コール 6.5% / フォールド 39.9%
スリーカード(9 以上)レンジの 22.4%ベット 29.9%レイズレイズ 13.3% / コール 8.2% / フォールド 78.5%リレイズコール 47.3% / フォールド 52.7%
チェック 70.1%ベットレイズ 3.0% / コール 24.5% / フォールド 72.4%リレイズレイズ 4.8% / コール 2.2% / フォールド 93.0%

左から順に手番が進む。相手がコールした/降りた枝はそこで終わる。右の列は、ひとつ左で自分がレイズしたときだけ通る枝なので、そこへ来る回数は左の頻度に掛け算で効く。

完成手は「打つ」か「チェックして上げる」

自分から打つのは 57.5〜77.5%。残りはチェックに回すが、チェックした完成手は打たれたら 99〜100% 上げる。チェック=弱い、ではない。 一番チェックに回るのは 完成(9〜J)の 57.5%—— 上げ返す形を残す価値が一番高い帯。

上げ返すのは、ナッツ級かブラフか

打ってレイズされたとき、8以下の完成だけが 100% 上げ返す。完成(9〜J)は 10.0%、完成(Q 以上)は 0.3% しか上げず、中途半端な完成はコールに落ちる。代わりにスリーカード(6〜8)が 27.9%、スリーカード(9 以上)が 13.3% 上げ返す—— レンジが二極化する。

一番打つのは、完成手ではない

初手で最も打つのは スリーカード(5 以下)の 80.6%。どの完成手より高い。完成していないのに打てるのは相手の8割も完成していないから。逆に中途半端なスリーカードは 25.2〜29.9% しか打たず、チェックレイズは 1.1〜3.0%—— ブラフを混ぜるのは「打つ」側であって「上げ返す」側ではない。

同じ手でも、打たれ方で扱いが変わる

完成(Q 以上)は、自分からベットしてレイズされたら 99.7% コールして終わる—— 上げ返さない。ところがチェックして打たれた場合は 99.3% でチェックレイズし、そこからリレイズされると 46.2% フォールドする。同じ手が、先に打ったかどうかで「受けて終わる」か「上げてから降りる」かに分かれる。

一番深いところで一番強気なのは、完成していない手

スリーカード(5 以下)がチェックレイズするのは 2.6% しかない。ところがその枝でリレイズされると、86.6% でさらに上げ返す。細い枝だが、木の中で最も攻撃的な一点—— 薄いレンジほど、深いところで強く出る。

前提と、その限界。両者のレンジは「9以下・別ランク・別スートの3枚を等確率で残し、そこから1枚引いた」全通り—— 前のラウンドの打ち合いから導いたものではなく、こちらが置いた仮定。実戦では、前ラウンドで打っていた側のレンジはもっと強い。解いているのは最終ベットラウンドだけで、キャップまでの上げ合いは全部入っている(ポット 8.5BB・ビッグベット 2BB・キャップ4本)。反復 6,000回なので近似解であって、厳密な均衡ではない。この場面に来る手のうち完成しているのは 20.4%で、残り8割はスリーカード—— この偏りが上の頻度をほとんど決めている。打つレンジに混ざるブラフは 16.2%。