スノー — パットでブラフする
完成していないのにパットして、完成しているように見せる。
ブレイクとちょうど裏返し——
ブレイクは完成を捨てて引き、スノーは完成していないのに引くのをやめる。
交換枚数が唯一の情報源だからこそ、その情報を自分で作れる。
切り替えるのはこのラウンドで、payoff が出るのは最終ラウンド。
相手の1枚引きは5回に4回外す。 つまり相手はほとんどの回でスリーカードのままで、こちらのパットに勝てる手を持っていない。降ろすのに必要な回数は少ない。
まさにこのラウンド。ここからビッグベットになり、相手はあと1回しか引けない。最終ドローで急にパットしても、直前まで引いていたことは相手に見えている。
引いても勝てない手——高いスリーカード。強いスリーカードは引いた方が価値があるので回さない。ソルバーも最終ラウンドのブラフを一番高いスリーカードに担当させている。
| 条件 | 理由 | 満たさないなら |
|---|---|---|
| ヘッズアップ | 相手が増えるほど通らない。 1枚引きが残り1回で外す確率は8割。2人なら6割、3人なら5割まで落ちる。しかも外していてもコールしてくる相手が混じる | やらない |
| 前からベットしている | 急にパットしてベットし始めても筋が通らない。主導権を持っている側のパットだけが本物に見える | やらない |
| 相手が追っている | 相手が2枚引き、または2枚→1枚と動いた直後。相手が完成していないことが枚数から見えている | 頻度を落とす |
| 相手が降りる型 | パット=本物と信じてキャッチしない相手(第8章) | 頻度を落とす |
条件がそろった場面だけでやれば、頻度は勝手に適量になる。 ソルバーが最終ラウンドで打つレンジに混ぜているブラフは 16.2%(第7章)——必要勝率 16% とほぼ同じ。意識して増やす必要はない。 なおチェックレイズのブラフは 3.1% しかない。ブラフを混ぜるのは「打つ」側であって「上げ返す」側ではない。
1回見せると、以後のパットが全部疑われる。 この種目はパットが最大の情報なので、本物の完成で払ってもらえなくなるのが痛い。逆に言えばスノーを一度も見せない打ち方は、パットが全部信用される代わりに一度も降ろせていない—— どちらに寄りすぎても損。
ここは方針。ソルバーが解いているのは最終ラウンドのベットだけで、「どのラウンドからパットに切り替えるか」は解かれていない。ブラフ比の 16.2% と 3.1% だけが実測値。