第3章 最低限の確率 / なぜ後半ほど厳しくなるか
page 9 / 35
なぜ、後半ほど続ける条件が厳しくなるのか
続けるのに要る勝率は、後半ほど下がる。それでも降りる手が増える。
| ラウンド | 残りドロー | まだ完成できる確率 | 続けるのに要る勝率 | |
|---|---|---|---|---|
| プリドロー | 3回 | 51.2% | 40.0% | 手の側が上 |
| 1stドロー後 | 2回 | 37.4% | 22.2% | 手の側が上 |
| 2ndドロー後 | 1回 | 20.6% | 23.5% | 値段の側が上 |
| 3rdドロー後 | — | – | 16.0% | 手はもう変わらない |
「完成できる確率」は1枚引き(A-2-3)が残り回数で完成する確率。「要る勝率」はヘッズアップで1ベットずつ進んだ場合。ポットが育つので要る勝率は下がっていくが、手の側はそれより速く落ちる。
2ndドロー後で、手の側と値段の側が入れ替わる。 1stドロー後は「まだ2回引けて 37%」対「要るのは 22.2%」で余裕がある。ところが2ndドロー後は「あと1回で 20.6%」対「要るのは 23.5%」—— 足りなくなる。 厳しくなるのはベット額のせいではなく、引ける回数が減ったから。
だから見る順番は、ポットではなく「あと何回引けるか」が先。 逆に言えば、手が落ちていないなら続けてよい—— 完成している手や、強い役に届く引きは、ベットが倍になっても基準はほとんど動いていない。ここで降りすぎるのが、もう一方の漏れ。
参考 — ベット額が倍になっても、要る勝率がほとんど動かない理由
| 人数 | 倍になる地点 | 直前の基準 | ベットが倍の効果 | ポットが育った効果 | 倍になった後 | 差し引き |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘッズアップ | 2ndドロー後 | 22.2% | +8.1pt | -6.8pt | 23.5% | +1.3pt |
| 3人 | 2ndドロー後 | 15.4% | +5.5pt | -4.9pt | 16.0% | +0.6pt |
2つの力が逆を向く。ベットが倍になると必要な勝率は上がるが、その間にポットも育っているので下がる。打ち消し合って、実際にはほとんど動かない。
2つの力が逆を向いて打ち消し合う。 払う額が2倍になるぶん必要な勝率は上がるが、そこに来るまでに全員が1本ずつ入れてポットも育っている。差し引きはヘッズアップで +1.3pt、3人なら +0.6pt しかない。「ベット額が倍だから慎重に」は数字の裏付けが無い。