「アップが弱い相手」は、本当に弱いのか
前の2枚は伏せ札がランダム——相手が何でも持っている前提。 実際に7枚目まで来る相手は、3rd street で参加を選んでいる。 両者を UTG のオープンレンジに絞って、同じ木を解き直す。
| 場面 | レンジ差(伏せ札ランダム) | 同(両者 UTG レンジ) | 相手の手の数 |
|---|---|---|---|
| 相手のアップに K のペアが見えている | -3.95BB | -5.44BB | 4,662 通り |
| 相手のアップがばらばら | +1.42BB | -0.73BB | 6,510 通り |
同じアップ・同じ木で、伏せ札の前提だけを替えた。「相手の手の数」は、そのドアカードで UTG のレンジに入る3rd street × 7th street の総当たりの本数。
アップがばらばらな相手は、ランダムなら +1.42BB 有利だった。 UTG から入った相手だと -0.73BB。 アップが弱く見えても、UTG の伏せ札は強い。 「見えている札が弱い=有利」は相手が何でも遊ぶ卓でしか成り立たない。
-3.95BB → -5.44BB。見えている K のペアに UTG の伏せ札まで付くため。 ここでの正解が「そもそも 3rd street で降りる」なのは変わらない。
| ハイの強さ | 打つ | 来る割合 |
|---|---|---|
| ハイ 上位10% | 87.1% | 7.1% |
| ハイ 上位20% | 52.8% | 7.8% |
| ハイ 上位30% | 2.3% | 2.4% |
| ハイ 上位40% | 99.9% | 12.6% |
| ハイ 上位50% | 98.8% | 21.5% |
| ハイ 上位60% | 51.8% | 3.4% |
| ハイ 上位70% | 0.1% | 11.2% |
| ハイ 上位80% | 19.2% | 30.5% |
| ハイ 上位90% | 16.1% | 3.2% |
| ハイ 上位100% | 16.1% | 0.4% |
相手のアップがばらばら。自分のアップは Qs Jh 9d 4c、相手は Kc 8h 5d 2s。両者とも UTG のオープンレンジ——ドアカードと合わせてそのレンジに入る伏せ札だけを総当たり(自分 6,594 通り / 相手 6,510 通り。引きの誤差は乗らない)。4,000反復で解いた。レンジは左右で別(アップが違えば作れる手も違う)。コールに必要な勝率は 12.1% で固定。
中位の手が打てなくなる。ランダム相手なら上位30%の帯まで ほぼ全部打てた(96.5% / 67.7%)。UTG 相手では同じ帯が 52.8% / 2.3% に落ちる。 「相手も選んで入っている」だけで、打てる手が上位に寄る。